3秒サマリー 九州電力は、2026年11月1日から託送料金の見直しを電気料金へ反映します。あわせて高圧以上では、燃料費調整単価に使う平均燃料価格を「3か月平均」から「単月」へ変えます。11月以降の請求を見る時は、託送料金の反映と燃料費調整の動きやすさを分けて確認する必要があります。

要点

  • 何が起きた:九州電力は8月3日、2026年11月1日から託送料金見直しを電気料金へ反映すると発表した。
  • なぜ重要か:託送料金は送配電網の利用料金で、小売料金にも含まれるため、家庭・法人の請求に関係する。
  • 高圧以上の変更:燃料費調整単価の算定に使う平均燃料価格を、適用の3〜5か月前の3か月平均から、3か月前の単月へ見直す。
  • 確認すべき点:具体的な電気料金単価は、一般送配電事業者の託送料金見直しを踏まえ、9月を目途に公表される予定。
  • 次のタイミング:契約電力500kW以上は2026年11月分、500kW未満は2026年12月分から、燃料費調整単価の算定方法が変わる。

まず、何が起きたのか

九州電力は2026年8月3日、同年11月1日から託送料金の見直しを電気料金へ反映すると発表しました。

託送料金は、小売電気事業者などが送配電網を使うために負担する料金です。家庭や法人の請求書では単独の項目として見えにくい場合がありますが、小売料金の土台に入っています。

今回の発表では、すべての顧客を対象に託送料金見直しを反映します。具体的な電気料金単価は、一般送配電事業者の見直し内容を踏まえ、九州電力が9月を目途にホームページなどで知らせる予定です。

これは何を意味するのか

今回の入口は、11月以降の料金変化を「送配電網の費用」と「燃料価格の反映方法」に分けることです。

九州電力は、託送料金の見直しについて、物価や金利の上昇、事業者の裁量によらない外生的な費用変動などを反映するため、各一般送配電事業者が国に申請していると説明しています。

一方で、高圧以上の顧客には燃料費調整単価の算定方法も変わります。これまでは、適用の3〜5か月前の平均燃料価格を3か月平均で使う形でした。見直し後は、適用の3か月前の単月を使います。

つまり、託送料金はネットワーク費用の反映、燃料費調整は燃料価格の反映です。請求額が上がったり下がったりした時に、どちらが主因かを分けて見る必要があります。

まだ決まっていないこと

現時点では、11月以降の具体的な電気料金単価はまだ公表されていません。

九州電力は、託送料金見直しの内容を踏まえて9月を目途に知らせるとしています。そのため、8月3日の発表だけで、需要家ごとの請求影響額を確定することはできません。

高圧以上の燃料費調整についても、単月化によって燃料価格の変化が料金に出やすくなる可能性はあります。ただし、実際の請求影響は、契約種別、使用量、適用月、燃料価格、国の料金支援の有無によって変わります。

公式資料で見るポイント

今回の確認ポイントは、料金改定の発表を1つの値上げ・値下げとして読まず、項目ごとに切り分けることです。

見る項目今回わかっていること追加で見たいこと
実施日託送料金見直しの電気料金反映は2026年11月1日から料金メニュー別の新単価
対象託送料金反映はすべての顧客が対象家庭・低圧・高圧・特別高圧での影響差
高圧以上平均燃料価格の算定期間を3か月平均から単月へ見直す価格変動時の請求説明と社内試算
適用月500kW以上は2026年11月分、500kW未満は2026年12月分から算定方法を見直す検針日・契約区分ごとの扱い
関連約款九州電力送配電は新たな託送供給等約款を2026年10月1日に実施大規模需要や非FIT/非FIP電源の接続手続きとの関係

次に見るポイント

次に見るのは、9月を目途に出る具体的な電気料金単価です。

小売料金を扱う部署では、11月以降の請求説明で「託送料金の反映」と「燃料費調整の算定方法変更」を混ぜないことが大切です。法人需要家向けには、契約電力500kW以上か未満かで適用開始月が違う点も先に整理しておくと確認しやすくなります。

発電・需要接続を扱う読者は、九州電力送配電の託送供給等約款もあわせて確認したいところです。新たな約款では、大規模需要の系統接続手続き期限や、非FIT/非FIP電源の用地権原提出なども示されています。

結論:11月料金は、託送料金と燃料費調整を分けて読む

九州電力の11月料金変更は、送配電網の費用反映と燃料価格の反映方法が同時に動くニュースです。次は9月公表予定の新単価で、請求影響を項目別に確認します。


用語ミニ辞典

用語意味
託送料金送配電網を使って電気を届けるための料金。小売料金の中にも含まれる。
一般送配電事業者地域の送配電網を運用し、電気を届ける役割を持つ事業者。
燃料費調整原油、LNG、石炭などの燃料価格の変化を、一定のルールで電気料金へ反映する仕組み。
平均燃料価格燃料費調整の計算に使う燃料価格の平均値。
高圧工場、ビル、商業施設などで多い契約区分。家庭向けの低圧とは料金の見方が異なる。
託送供給等約款送配電設備を利用する時の料金や条件を定めた文書。

出典:

  • 九州電力「2026年11月1日からの託送料金見直しを電気料金へ反映するとともに、高圧以上のお客さまを対象に燃料費調整単価の算定方法を見直します」(2026-08-03)
  • 九州電力送配電「『託送供給等約款』の認可を受けました」(2026-07-22)

出典・参考情報

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